近年、「ボカロ」といったジャンルの音楽が人気となっていますよね。
ボーカロイドソフトを使用した楽曲は、人間が歌える限界を超えた楽曲が作れるという大きな魅力があり、ファンを増やし続けています。
そして、そんなボカロの楽曲をプロデュースする人は「ボカロP」と呼ばれています。
実はメジャーデビューしているアーティストの中にも、ボカロP出身者が意外と多くいます。
この記事では、そんな「ボカロP出身のアーティスト」について解説していきたいと思います。
ボカロPとは
冒頭でも少し解説しましたが、ボカロPは「ボーカロイドソフトを使用した楽曲をプロデュースする人」のことを指します。
一般の作曲者やプロデューサーと違う点は、「ボーカロイドソフトを使用している」という点です。
ボカロは、一般の楽曲と比べて以下のような違いを生み出せます。
・どんな音程であっても正確に歌ってくれる
・どんなに歌いにくい早口の歌詞であってもリズムよく歌ってくれる
・息づぎなしで歌い続けられる
このような特徴があるため、人間が実際に歌うとかなり難しいのです。
人気のボカロ曲をいくつか挙げてみましょう。
・千本桜
・シャルル
・天ノ弱
・神っぽいな
・フォニィ
・ヴァンパイア
・命に嫌われている
・KING
これらの楽曲は、10代だけでなく20代、30代の人でも一度は耳にしたことがあるほど人気があります。
どの曲も非常にキャッチャーなメロディで、思わず口ずさみたくなるほどです。
ただし、ボカロの曲は高低差が激しい曲が多いため、なかなかカラオケで歌うのが難しいというのが現実です。
また、ボカロは一般的な楽曲よりも歌詞が特徴的であることも魅力の1つです。
あまり聞いたことがない難しい言葉をあえて使ってみたり、メロディーに合えばそこまで意味を持たせずに歌詞を当てはめるケースも多いので、「響きの良い歌詞」がとても多い傾向にあります。
メンヘラ系の歌詞が多く登場するのも特徴の1つといえるでしょう。
ボカロP出身のアーティスト
それでは、ここからはボカロP出身のアーティストを何人か紹介していきましょう。
①米津玄師
日本で最も売れているアーティストの1人である米津玄師さんも、実はボカロP出身です。
「ハチ」という名前でボカロ曲をいくつも公開しています。
「マトリョシカ(初音ミク/GUMI)」や「結ンデ開イテ羅刹ト骸(初音ミク)」、「パンダヒーロー(GUMI)」といったヒット曲を生み出しています。
ハチは封印したわけではないため、今後もしかしたらまたボカロ曲を世に送り出す可能性もあるかもしれませんね。
②YOASOBI(Ayase)
デビュー以降飛ぶ鳥を落とす勢いで日本の音楽界のトップへと躍り出たYOASOBIですが、コンポーザーを務めるAyaseさんも元々はボカロPでした。
元々はバンドで活動していましたが、その後ボカロPとして活動を始め、『夜撫でるメノウ』や『ラストリゾート』『幽霊東京』といったヒット曲を世に送り出します。
その後ソロシンガーソングライターである幾田りらとユニットを組み、Ayaseとikuraの2人からなるYOASOBIが誕生します。
「小説を音楽にする」というテーマで結成されたこのプロジェクトは大成功し、『夜に駆ける』や『怪物』『群青』『たぶん』『あの夢をなぞって』『アンコール』など数多くの大ヒット曲を生み出しています。
2023年4月に公開した『アイドル』は、日本のみならず海外でも大人気となり、MVは2.9億回(2023年9月1日現在)となっています。
③ヨルシカ(n-buna)
YOASOBIと同じように令和になってから一気に人気アーティストとなった「ヨルシカ」のn-bunaさんもボカロP出身です。
ボカロP時代には、年齢も名前を明かさず「謎の人気ボカロP」といった存在でした。
ボーカリストのsuisさんとユニットを組み2017年からヨルシカとして活動しています。(メジャーデビューは2019年)
『ただ君に晴れ』や『だから僕は音楽を辞めた』『花に亡霊』『春泥棒』など、数多くの人気曲を世に送り出しています。
まるで1つの映画作品火のような楽曲の良さとMVの完成度で、多くの若者から支持を得ています。
YOASOBIと比べると、比較的バンドサウンドが主体となっています。
まとめ
今回は、「ボカロP出身のアーティスト」について解説してきました。
ここで挙げた3人の他にも、大人気曲『シャルル』を作詞作曲した須田景凪など実に多くのボカロPたちがメジャーデビューしています。
彼らはボカロの世界から飛び出し、すでに日本の音楽業界全体に大きな影響を与えられる存在となっています。
今後も数多くのキャッチャーなメロディを生み出してくれるはずです。
ボカロ曲にこれまで興味がなかったという人も、ぜひこの機会に聴いてみてはいかがでしょうか?
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