Mr.Children桜井和寿の歌詞が天才的である理由

近年のミュージックシーンでは、心の奥深くに刺さる歌詞よりも何度も口ずさみたくなるメロディが重要視されている傾向にあります。

しかし、恋や仕事、友情、夢、努力などでつまずいた時や頑張りたい時に救ってくれるのはメロディではなく歌詞であることの方が圧倒的に多いといえます。

日本のアーティストの中には芸術的ともいえるほど素晴らしい歌詞を生み出す人もいますが、今回は日本を代表するmモンスターバンド、Mr.Children桜井和寿さんの歌詞をピックアップしてみたいと思います。

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目次

桜井和寿さんプロフィール

名前:桜井和寿

生年月日:1970年3月8日生まれ(55歳)

出身地:東京都練馬区

所属事務所:エンジン

桜井和寿さんといえば、1992年5月にメジャーデービューをして以来日本でトップクラスの実績を残してきたモンスターバンド、Mr.Children(通称ミスチル)のメンバーとして広く知られていますよね。

作詞作曲のほとんどを手掛けていて、BankBandやウカスカジーとしても活動を続けています。

ミスチルとしての代表曲は、『終わりなき旅』や『名もなき詩』、『innocent world』、『HANABI』、『しるし』、『シーソーゲーム』、『HERO』、『君が好き』など挙げればキリがないほど存在します。

桜井和寿さんの歌詞が天才的である理由

日本には数多くの素晴らしい歌詞を紡ぐアーティストたちが存在しますが、桜井和寿さんは日本の音楽史の中でも5本の指に入るほど作詞家として評価されています。

外見のカッコ良さや唯一無二の歌声、口ずさみたくなるような素晴らしいメロディはもちろん、この歌詞の素晴らしさがあったがゆえにMr.Childrenは日本を代表するモンスターバンドと呼ばれているのです。

①聴き手によって違った捉え方ができる

桜井和寿さんは、「この歌詞はこういう意味です」と公言することはありません。

それは同じ歌詞でも聴き手によってとらえ方が異なることが多いということを知っているからです。

その事実を逆に利用し、「どんな人でも自分に重ね合わせられるような歌詞」をあえて選択している傾向にあります。

例えばヒット曲の『しるし』の冒頭の「最初からこうなることが決まっていたみたいに」という歌詞は、聴き手によって全く異なる捉え方ができます。

「最初からいつか別れが来ることが決まっていたみたいに」と捉えることもできますし、「最初から結ばれることが決まっていたみたいに」とも捉えられます。

曲全体を通して「別れを示唆する曲」とも捉えられますし、「永遠に共に生きたいと願う曲」にも捉えられるのです。

多くの曲でこのような技法が使われているため、ミスチルの曲が心に刺さる人が多いといえるでしょう。

②難しい言葉を多用せずに深みを持たせている

近年ヒットする曲は、「そんな言葉聞いたことがない」というほど難しい言葉を歌詞の中に散りばめることが多くなっています。

例えば「魑魅魍魎」や「美影意志」「有象無象」など、一般的に歌詞で使用しないような難しい言葉や四字熟語などを多用しインパクトを持たせるケースが増えました。

しかし、ミスチルの歌詞の場合、その多くが誰もが理解できる(日常的に使用する言葉)で形成されています。

例えば、『常套句』というバラード曲は、タイトル自体はやや難し目な言葉を使用していますが、その歌詞はいたってシンプルな言葉で形成されています。

「君に会いたい」という言葉を繰り返し、「愛しています、君はどう」と非常にシンプルな言葉で歌詞を紡いでいるのです。

「シンプルな歌詞なのに深みを感じれる」

それが桜井和寿さんが天才と呼ばれる1つの要因となっています。

③オシャレな韻の踏み方

桜井和寿さんの作詞は「あの感覚を良く歌詞に表現してくれた」というような感覚的な素晴らしさもすごいのですが、深く考えられた「韻」を踏む技法も素晴らしいといえます。

例えばNHKの北京オリンピック放送テーマソングとなった『GIFT』では、「(最高の)GIFTを、君が喜んだ姿をイメージしながら」「(僕の両手がそれを渡す)時/ふと(謎が解けるといいな)」と「(自分の胸に)聞くと、「まだ歩き続けたい」と返事が聞こえたよ」というように、「GIFT」と「時/ふと」「聞くと」と3つの言葉が韻となっているのです。

まとまった言葉ではなく、「時/ふと」と区切られた言葉であるにも関わらず韻になっているこの技法は、まさに天才といえるでしょう。

その他にも、『my life』の「ラブレター」と「破れた」「フラれた」など、様々な楽曲に韻が散りばめられていて、ファンは発見するたびに、「この人ラッパーか」と唸ってしまうのです。

まとめ

今回は、「Mr.Children桜井和寿の歌詞が天才的である理由」について解説してきました。

数々の大ヒット曲を生み出し、日本を代表するモンスターバンドとなったMr.Childrenですが、そのほとんどの曲を作詞作曲する桜井和寿さんはまさに天才だといえます。

特にその綴る歌詞は発想力、テクニック共にずば抜けていて、多くの人の心に染み渡るのです。

皆さんも「ミスチルの個の曲の歌詞に救われた」といった経験がある方も多いのではないでしょうか?

まだまだ知らない良い歌詞が存在するはずなので、ぜひMr.Childrenの楽曲を聴いてみてはいかがでしょうか?

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