皆さんはカラオケによく行きますか?
日本人にとってもはや暮らしの一部とも言えるカラオケですが、その歌声に種類があることを知っている人も多いはずです。
有名なところでは、「ファルセット」が挙げられます。
いわゆる「裏声」というものですね。
しかし、実は歌声にはそれ以外にも実に多くの種類が存在します。
この記事では、そんな「歌声の種類とその出し方、上達させるための練習法」について解説していきたいと思います。
歌声の種類とその出し方、上達させるための練習法
それでは、実際にカラオケなどで使用することのある歌声の種類とその声の出し方を挙げていきましょう。
①チェストボイス
「チェストボイス」は、いわゆる「地声」のことです。
意識せずに自分の出せるメロディを歌う時に出ている歌声がチェストボイスとなります。
声を変える工夫を行わないため、細かな説明は不要でしょう。
②ファルセットボイス
冒頭でも挙げた「ファルセットボイス」は、最も知名度の高い歌声の種類であると言えるでしょう。
地声とは全く異なる高い音のことで、地声では絶対に出ないような高音もファルセットを使えば出せるといったケースも多いでしょう。
声帯を分厚い状態から薄い状態に変化させることで、声帯の振動数を上げ高音を出せるようにします。
頭の上に声が突き抜けていくような感覚で、声に息を混ぜながら発声させます。
口を「O」の形にして喉を開きながら力を入れずに発声することで出せるようになっていきます。
ちなみに裏声には、息が漏れるように出す「ファルセット」以外にも、芯のあるような裏声を出す「ヘッドボイス」や、まるでホイッスルを吹いているかのような超高音の「ホイッスルボイス」などもあります。
③ウィスパーボイス
「ウィスパーボイス」は、その名の通り「囁くような歌声」のことです。
優しさや儚さを表現する際に使用する声で、遠くの人に聴かせるイメージではなく目の前にいる人に優しく語りかけるようなイメージで発声します。
身体の力を抜き、息が通る隙間である「声門」を広げることを意識することで出せるようになります。
割合としては、声が70%程度であるのに対して息が30%程度混ざるように歌うと上手くいくでしょう。
④ミックスボイス
「ミックスボイス」は、「地声(チェストボイス)と裏声が混ざった歌声」です。
地声のような力強さを保ちながら、裏声のような高音が出せる歌声です。
声帯を締めて喉を開くことで出せるようになりますが、裏声を鼻腔共鳴させなければ完成しません。
イメージが掴めない人は、仕事の際に電話に出た時の自分の声がミックスボイスに近い声となります。
普段の地声よりもワントーン高く、裏声に近い状態の声こそがミックスボイスなのです。
ちなみに、「ミドルボイス」と呼ばれることもあります。
⑤シャウトボイス
「シャウトボイス」は、その名の通り叫ぶような歌声ですが、決して地声を張り上げるわけではありません。
ファルセットボイスを大きな声で出すようにして発声します。
ただ声を張り上げるだけだと喉を傷めてしまいますが、シャウトボイスは喉を軽く占めた状態で声を鼻腔に響かせる歌声であるため、喉への負担はそれほど大きくありません。
声がうがいしているような感覚でガラガラ声が出せるようになったならば、少しずつ声を大きくしていきシャウトボイスに慣れさせます。
⑥エッジボイス
「エッジボイス」は、「ボーカルフライ」という別名のある発声方法です。
ただし、「フライ」は「飛ぶ」という意味の方ではなく、「揚げる」の方に意味です。
要するに、パチパチと油で揚げているような音であるということです。
イメージとしては、「あ」に濁点を付けた「あ゛」ような声です。
多くの楽曲でこのエッジボイスは使われています。
リラックスした状態で軽く声帯を閉じて発声することでエッジボイスが出るようになります。
力を入れた「あ゛」はエッジボイスではないので注意が必要です。
あくまでも力を抜いた状態で喉を少し閉め、声を出すことでエッジボイスとなります。
上達するためにはどこにどの声が使われているかを把握し練習することが大事
1つ1つの声の種類を練習するのも当然重要なのですが、実際に歌の中でその声を出せるようにすることが最も重要です。
そういった意味でも、好きな楽曲を複数選び、その曲のどこにどのような声が使われているかを分析してから練習をした方良いと言えるでしょう。
実際の楽曲を歌いながら1つ1つの歌声の種類を習得して行けば、「使えるテクニック」として他の楽曲でも活用できるはずです。
まとめ
今回は、「歌声の種類とその出し方、上達させるための練習法」について解説してきました。
カラオケを楽しむ人の中には、「地声」と「裏声」位しか知らない人も多いはずです。
しかし、実際にはここで挙げたように実に様々な歌声の種類が存在するのです。
そうした歌声をマスターすることができれば、きっとより上手く、より楽しく歌えるようになるはずですよ。
コメント