「Official髭男dism」の新曲『日常』が意外と大きな話題となっていません。
令和を代表する国民的バンドであり、YOASOBIやAdoらと並ぶ人気を誇っている彼らですが、新曲の『日常』が期待されるほどの結果を残せていないようです。
いったいなぜ思ったほどのヒットとなっていないのでしょうか?
この記事では、そんなヒゲダンの新曲『日常』について解説していきたいと思います。
Billboard JAPANのDLランキングで5位スタート
9月13日にリリースされたダブルAサイド・シングル『Chessboard/日常』は、Billboard JAPANが発表しているDLランキングで初週9,506DLとなり、5位スタートとなりました。
「あれ?ヒゲダンが5位」と驚いた人も多かったのではないでしょうか?
8月9日にリリースされていた『Chessboard』は、YOASOBIの『アイドル』に次ぐ2位で12,639DLであったことを考えると、9,506DLは物足りない数字です。
・1位 BE:FIRST『Mainstream』 54,835DL
・2位 King Gnu『硝子窓』 12,908DL
・3位 Ado『唱』 11,222DL
・4位 King Gnu『SPECIALZ』 9,764DL
・5位 Official髭男dism『日常』 9,506DL
YouTubeのMV再生回数も意外と伸びていない
ヒゲダンの『日常』は、9月20日に公式YouTubeチャンネルでMVが公開されていますが、9月25日現在96万回とそれほど多くの再生回数を叩き出しているわけではありません。
もちろん、5日間で100万回近くの再生回数を実現できるアーティストはそれほど多くないので、十分に凄いのですが、「ヒゲダンにしては」少ないと感じてしまいます。
ちなみに、8月9日に公開された『Chessboard』も、9月25日現在351万回とそれほど多い再生回数を出せていません。
1億回以上の再生回数を誇るMVが8曲、1,000万回以上の再生回数を誇るMVやライブ曲が21曲あるヒゲダンからすると、やはり物足りないと言わざるをいません。
『日常』は日本テレビの『news zero』2023年テーマソングとなっていますし、ボーカルの藤原聡さんがポリープから本格復帰した直後のシングルであることから、決して話題性がないとはいえません。
さらにダブルAサイド・シングルであり、『日常』と共にリリースされた『Chessboard』は、第90回NHK全国学校音楽コンクールにおける中学校の部の課題曲となっています。
プロモーション的にも悪くないのですが、思ったほどの反響がないのです。
『日常』が思ったほど話題になっていない理由
いったいなぜ『日常』が大きな話題となっていないのか、考えられる理由を挙げていきましょう。
『日常』はヒゲダンの曲としてはキーが低めだから
ヒゲダンと言えば「キーが高い」ことで有名ですよね。
『I LOVE…』や『ミックスナッツ』『Universe』などでは地声最高音が「hiD」ですし、『異端なスター』では圧巻の地声最高音「hiE」となっています。
それ以外のヒット曲の多くも地声最高音が「hiC」なので、一般男性がカラオケでヒゲダンの曲を原曲キーで歌うことはまず不可能でしょう。
一般的な男性は、「mid2F」か「mid2G」くらいまでしか地声で出せません。
※ちなみに女性であっても一般的には地声最高音が「hiB」や「hiC」くらいなので、女性であってもヒゲダンの曲はなかなか厳しいキーだといえます。
しかし、新曲の『日常』は、地声最高音が「hiB」なので、比較的歌いやすいキーであるといえます。
さらに「hiB」もそれほど回数が多くない(2回程度)なので、高いキーが苦手な人でもチャレンジ可能な楽曲であるといえるでしょう。
リスナーとしては、やはりボーカルの藤原さんのハイトーンボイスを期待している面が大きいため、『日常』が物足りないのかもしれません。
藤原さんはポリープから復活したばかりであるため、いきなりキーの高い楽曲を発表するのは難しかったという側面もあることでしょう。
ヒゲダンの楽曲はスルメソングだから
ヒゲダンの楽曲は、聴けば聴くほど癖になる「スルメソング」がとても多い傾向にあります。
爆発的にヒットするのではなく、リリースから1ヶ月、2ヶ月と時間をかけて徐々に良さが認知されていくことがとても多いのです。
それゆえに、今回の『日常』もリリース後1~2週間はまだ良さが伝わりきっておらず、今後徐々に人気が出てくる可能性があるかもしれません。
まとめ
今回は、ヒゲダンの新曲『日常』について解説してきました。
令和を代表するバンドであるヒゲダンですが、今回の新曲『日常』はやや低調なスタートとなっているようです。
スルメソングである可能性もあるため、まだ今後伸びる可能性はありますが、やはり高いキーの楽曲ではないことが大きな要因となっている可能性が高いのかもしれません。
気になる人は、ぜひDLもしくはYouTubeのMVをチェックしてみましょう。