フジテレビの人気番組『ハモネプリーグ』を観たりコーラスグループの「Little Glee Monster」、「ゴスペラーズ」などの楽曲を聴いたりして「ハモリ」に対して興味を持つ人もいることでしょう。
最近では、TBSテレビの『バナナサンド』という番組のコーナーである「ハモリ我慢ゲーム」なども人気ですよね。
聴いている段階では、「自分にもできそう」と感じるものですが、実際に歌ってみるとその難易度が非常に高いということが分かります。
「そもそもハモリにはどのような種類があるんだろう?」といった疑問を持つ人もいるはずです。
そこでこの記事では、そんな「ハモリの種類と歌い方のコツ」について解説していきたいと思います。
メインパート(主旋律)以外の歌声もたくさん使われている
カラオケに行ってお気に入りの楽曲を歌う時、当然ながら誰もがメインパート(主旋律)を歌いますよね。
「グループならハモリがあるかもだけど、ソロアーティストの楽曲ならハモリはないでしょ」と思う人もいますが、実はソロアーティストの楽曲もハモリが存在しています。
アーティスト自身がハモリ部分を歌っているケースもありますし、違う人がコーラスを担当しているケースもあります。
逆にハモリを使用していない楽曲はとても少なく、ほとんどの楽曲でハモリというテクニックは使用されているのです。
ちなみに最近では、「ボーカルカット」ができるソフトやアプリなども出てきていますし、コーラスグループによっては「メインボーカル抜きの音源」を公開することもあります。
それゆえに、ハモリを練習してメインパートを歌う友人や家族に自分がハモることも以前より簡単になってきています。
ハモリの種類
ハモリパートが把握できたとしても実際にそのパートを正確に歌うのは難易度が高く、練習なしでは上手くハモることはできないでしょう。
まずは「ハモリの種類」を把握して、それぞれの声の出し方を少しずつ練習していく必要があるといえるでしょう。
①上ハモ
「上ハモ」とは、メインパート(主旋律)より高いキーでハモることです。
近年のヒット曲は主旋律自体のキーが高くなっているので、上ハモはそれよりも高いキーとなるため、なかなか実践できる人は多くありません。
それゆえに、カラオケなどで上ハモが披露できると、かなり「歌の上手い人」といった印象を持ってもらえるはずです。
基本的には、主旋律の「3度上」がハモリパートとなります。
主旋律と調和する音程で、伴奏のコードに乗っているというのが上ハモの原理となります。
ただし、「だれにーも」の「にー」や「まけーない」の「けー」のような「経過音」にはコードに乗らなくてもOKです。
上ハモはキーが高いため非常に強い印象を与えます。
ハモリはあくまでも主旋律を引き立たせる役割ですから、声量を上げ過ぎないように気を付ける必要があります。
②下ハモ
「下ハモ」は、メインパート(主旋律)より低いキーでハモることです。
上ハモとは完全に逆になるため、「3度下」を歌うことになります。
「高いキーは出せないから下ハモなら大丈夫だろう」と思う人もいますが、実は下ハモは上ハモよりも難しいとされています。
音域だけを考えれば下ハモの方が出しやすい人は多いですが、下ハモの方が音程が取りにくいため、難易度は高いのです。
ちなみに、同じ歌詞を上ハモや下ハモなどでハモることは、「字ハモ」と呼ばれています。
③オクターブユニゾン
「オクターブユニゾン」は、厳密にいえばハモリではないのですが、主旋律とは違うキーで歌っていることから、大まかな意味でハモリと捉えることもできます。
「ユニゾン」とは、同じ音程で歌うことを指しますが、オクターブユニゾンは主旋律の1オクターブ違いのキーで歌うことです。
ハモリ方のコツ
ハモリについて大まかに解説しましたが、実際にチャレンジしてみると本当に難しいものです。
そこで、簡単な「ハモリ方のコツ」を挙げてみましょう。
主旋律を完全に理解する
うる覚えの楽曲ではハモリは絶対にできませんので、まずは主旋律のメロディとキーを徹底的に覚えましょう。
ハモリパートを聴き込む
ハモリパートだけを聴けるようにソフトやアプリを駆使し、自分が歌うハモリパートをひたすら聴き込みましょう。
この時、軽くハミングだけでもいいので口ずさみながら聴くと、より効率的にハモリパートが理解できるはずです。
まずはハモリパートのみを完璧に歌えるようにする
いきなり主旋律に合わせて歌うのは、ハモリに慣れている人だからできる練習法です。
まずはハモリパートだけを何度も歌い、身体に染みこませましょう。
最近ではハモリパートの練習ができるカラオケ機器もあるようです。
主旋律と併せて練習してみる
ハモリパートを完璧に歌えるようになったら、いよいよ主旋律と一緒に歌う練習をしてみましょう。
繰り返し歌うことで、徐々にハモリが上手くなっていくことでしょう。
まとめ
今回は、「ハモリの種類と歌い方のコツ」について解説してきました。
ハモリには、上ハモや下ハモ、オクターブユニゾンといった種類があります。
自身の音域や歌いやすさに合わせて、得意なハモリ方を習得してみましょう。
きっと歌うことが今以上に楽しくなるはずですよ。