滑舌の悪さは話し方だけでなく、印象や信頼感にも影響を与える大切な要素です。
しかし、滑舌は良くならないものと諦めていませんか?
ご紹介するトレーニングを毎日たった5分継続することで、滑舌は着実に改善できます。
初めてでも無理なく続けられる滑舌改善方法や、習慣化のコツをわかりやすく解説します!
5分でできる効果的な滑舌トレーニング 5選

まずは、滑舌を改善できる効果的なトレーニングを5つご紹介します。
読みながら実際に口を動かしてみてください!
1.パ行トレーニング(口周りの筋肉活性)
「パピプペポ」とはっきり発音する練習は、口のまわりの筋肉を効率的に使える基本トレーニングです。
「パ」は口をしっかり閉じてから息を勢いよく出す必要があるため、表情筋や唇の動きが鍛えられます。
1日1〜2分、「パピプペポ」をゆっくり丁寧に、時には早口でリズミカルに繰り返してみましょう。
口が自然と大きく開く感覚がわかってくる頃には、滑舌にも変化が出てきますよ。
2.舌回しエクササイズ(滑舌と表情筋の強化)
口を閉じた状態で、舌先を歯茎の内側に沿ってぐるぐる回すトレーニングです。
右回り20回、左回り20回が目安になります。
このエクササイズは、舌の柔軟性を高めるだけでなく、口周りのたるみ予防や小顔効果も期待できるんです。
慣れてくると、舌がスムーズに動くようになり、「ラ行」や「タ行」などの発音がしやすくなります。
3.早口言葉の音読(発声・アクセント訓練)
「東京特許許可局」「隣の客はよく柿食う客だ」などの早口言葉は、滑舌の練習として定番でとても効率的です。
最初はゆっくり、正しいアクセントを意識しながら読み始めましょう。
スピードを上げるのは、発音が正確になってからでOKです。
録音して聞き直すと、自分のクセや引っかかる部分がよくわかるのでおすすめですよ。
4.母音法(あ・い・う・え・お)で口の開き強化
これは、「ボイトレ」を「おいおえ」のように母音と子音を分解し、元の言葉のイメージで母音だけを発音するトレーニングです。
母音だけを発音することで、口の開きや舌の使い方を意識でき、発音をクリアにできます。
劇団四季では、母音法で歌うトレーニングを取り入れており、演劇関係を目指す方にも効果的な方法といえるでしょう。
5.リップロール&タングトリル(リラックス+滑舌強化)
リップロールは、唇を震わせて「ブルルルル〜」と出す発声法です。
また、タングトリルは、舌先を震わせて「トゥルルルル〜」と鳴らす発音法になります。
どちらも声帯のウォームアップに効果的で、喉を締めずに声を出す感覚が身につきます。
力を入れすぎず、リラックスしながら行うのがコツです。
滑舌改善のために大切な3つのポイント



次は、滑舌を改善するトレーニングをするうえで、抑えておきたい大切な3つのポイントをお伝えします。
1.正しい口の開き方を知る
滑舌が悪く聞こえる原因のひとつは、口がしっかり開いていないことです。
例えば、「あ・い・う・え・お」の発音では、それぞれの母音に適した口の形があります。
「あ」は縦に大きく、「い」は横にしっかり引いて、「う」は口をすぼめるイメージです。
普段から鏡の前で発音練習をするだけでも、開き方のクセに気づけるようになります。
正しい口の形を体で覚えることで、言葉の響きが明瞭になり、相手にも伝わりやすくなりますよ。
2.舌の筋トレを習慣化する
舌の筋肉も、他の筋肉と同じように鍛えることで動きがスムーズになります。
例えば、「らりるれろ」や「たちつてと」を繰り返し発音するトレーニングや、舌回し運動も効果的です。
発音がもたつく人の多くは、舌の可動域が狭く、舌の筋力も不足しています。
毎日少しずつでも舌を動かす習慣を取り入れることで、自然と発音のキレが良くなっていきます。
歯磨き後や入浴中など、生活の一部に組み込むと継続しやすいです。
3.呼吸と発声のバランスを整える
どれだけ口や舌をしっかり動かしても、呼吸と発声が安定していなければ、言葉はこもってしまいます。
話すときの呼吸は「浅すぎず・深すぎず」が理想です。
腹式呼吸を意識し、自然なリズムで息を吐いてみてください。
また、声を出すときに喉に力が入っていると、滑舌以前に声が硬くなってしまいます。
無理に張り上げるのではなく、息に声を乗せて出すようなイメージを持ちましょう。
発声のバランスが整えば、言葉のひとつひとつが軽やかに伝わるようになります。
初心者でも滑舌練習を習慣化するコツ



初心者がぶつかる最大の壁は、滑舌を改善する練習が続かないことです。
ここからは、誰でも滑舌練習を継続できるコツをご紹介します。
やるタイミングを決める
どんなに良い練習でも、「気が向いたときだけ」ではなかなか効果が出ません。
だからこそ、毎日やる“タイミング”を決めておくことが大切です。
おすすめは、歯磨きの後、通勤・通学中、入浴中など、「毎日必ずやる行動」とセットにすること、これを”トリガー習慣”といいます。
- 例えば、朝起きたら鏡の前で1分だけ早口言葉を読む
- トイレに入ったら舌回しトレーニング
- 夜お風呂の中で発声練習
シンプルで短時間の習慣を積み重ねることで、自然と滑舌が良くなっていきますよ!
録音して自分の成長を実感する
練習を継続するためには、「自分の変化を感じる」ことがモチベーションになります。
そのために、スマホなどで自分の声を定期的に録音して確認してください。
最初は「自分の声、変じゃない?」と感じるかもしれませんが、これこそ“他人から聞こえているリアルな声”です。
録音して聞くことで、自分では気づきにくい「こもり声」や「語尾の甘さ」にも気づけるようになります。
1週間おきに録音を残しておくと、「最初より聞きやすくなってる!」「音がはっきりしてきた!」と、自分の成長に感動するはずです。
滑舌が悪いとどうなる?発音が聞き取りにくい原因



滑舌が悪いと自分の意見を正確に伝えられなかったり、話をまともに聞いてもらえなかったりとデメリットが多いです。
その中でも特に気になる2つのマイナスポイントをお話します。
口の筋肉が鍛えられていない→不細工に見える
滑舌が悪い人の多くは、口周りの筋肉がうまく使えていない状態にあります。
これが続くと、「声が聞き取りにくい」だけでなく、顔全体の表情も乏しく見えてしまいます。
結果として、相手に「自信がなさそう」「不愛想」といったネガティブな印象を与えてしまうこともあるんです。
滑舌の改善は、発音だけでなく、表情や印象にも良い影響をもたらします。
舌の可動域が狭い→会話で聞き直される
舌がうまく動かせないと、特定の音が曖昧になりやすくなります。
「さ行」や「ら行」、そして「た行」などは、舌の位置と動きが非常に重要です。
会話のたびに「え?もう一度言って」と聞き返されることはありませんか?
本人ははっきり話しているつもりでも、舌の動きが鈍いと、音がこもって伝わらないのです。
これが続くと、人と話すのが億劫になったり、自信をなくしてしまう原因にもなりかねません。
こうした損をなくすためにも、滑舌トレーニングは誰にとっても欠かせないものなんです!
まとめ|初心者でも滑舌は毎日のトレーニングで確実に良くなる!



滑舌は生まれつきではなく、毎日のちょっとした意識とトレーニングで確実に改善できるスキルです。
ご紹介したトレーニング法や習慣化のコツは、どれも特別な道具もいらず、誰でもすぐに始められます。
口の開き方や舌の使い方を意識しながら、たった1日5分でも継続することで、「伝わる声」「印象に残る話し方」へと変わっていく実感が得られるはずです。
自信を持って話せるようになると、会話も人前での発表も、どんどん楽しくなってきます。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、毎日コツコツ続けることです。
今日からできる滑舌トレーニング、あなたもぜひ習慣にしてみてください!